東女BPC

BUSINESS PLANNING CONTEST
−高校生以上の女性を対象とした起業コンテストです−

【開催報告】第1回 東京女子大学ビジネス・プランニング・コンテスト

2017年度、本学で初の試みとして東京女子大学ビジネス・プランニング・コンテストを開催しました。
 高校生から社会人まで幅広い年代の、また、東京近郊だけではなく全国からの応募があり、最終的には起業部門26件、アイディア部門63件について書類審査が行われました。一次の書類審査を通過した起業部門6件、アイディア部門5件が、2次審査に進みました。最終審査の公開プレゼンテーションは3月21日(水)に本学で開催いたしました。当日行われた最終審査会での厳正かつ熱心な議論の結果、起業部門から大賞2件、アイディア部門から学長賞3件が決定いたしました。
 起業部門は事業計画、資金計画が具体化されたプランニングを条件としていましたが、今回は資金計画が十分に練られたプランがなく、残念ながら100万円の授与を見送ることになり、事業化の可能性が相対的に高いと評価されたプラン二つに対して大賞(50万円)を授与することとしました。また本学の学生の投票により学生賞が1件決定いたしました。投票52件のうち38件獲得したプランで、学長賞と合わせての受賞となりました。
 表彰式は4月30日(月)に本学100周年記念式典懇親会の場でとり行われました。学長から賞状、審査員の先生方から目録及び賞品が各受賞者に手渡されました。

◇募集期間

起業部門:2017年10月1日~11月30日  応募総数:26件

アイディア部門:2017年10月1日~2018年1月31日 応募総数:63件

◇書類審査会

2018年2月17日(土)

◇最終審査会:公開プレゼンテーション

2018年3月21日(祝)

◇表彰式

2018年4月30日(祝)

◇審査委員

【学外】(五十音順)

 経済産業省新規事業調整官 石井芳明氏

 特定非営利活動法人ハナラボ代表 角めぐみ氏

 株式会社エトワ代表取締役社長 鷹野志穂氏

 株式会社キャリア・マム代表取締役 堤香苗氏

 株式会社野村総合研究所理事 三浦智康氏

【学内】

 国際社会学科経済学専攻教授 栗田啓子

 数理学科数学専攻教授 大山淑之

『起業部門』

【大賞】2件 賞金各50万円

・同人イベントのための託児にじいろポッケ

 四辻さつきさん (にじいろポッケ)

・もやもや女子大学生と中小企業をつなぐマッチングサービス

 佐々木玲子さん(東京女子大学)

『アイディア部門』

【学長賞】3件 賞金 各5万円 記念品

・本命チョコレートビジネスプラン 

 沓澤紀歩さん(秋田県立増田高等学校)、内藤千怜さん(同)

・みんなの授業共有&評価アプリ「MinMana LAB」

 新井寿美伶さん(明星学園高等学校)

・ヤマゴパアプリ~週末を非日常にするサービス~ 

 星野百音さん(東京女子大学)

【学生賞】1件 記念品

・もやもや女子大学生と中小企業をつなぐマッチングサービス

 佐々木玲子さん(東京女子大学)、高原南さん(同)

受賞者のコメント

【大賞】

 同人イベントの託児 にじいろポッケ 四辻さつきさん

  日々子育てを頑張っているパパやママが子連れでは行きにくいようなイベントに行って思い切り楽しむ一日を提供するための事業です。イベントに合わせてプロの保育スタッフが出張して託児をします。パパやママでも自分が大好きなことをやって、そのことによって子供たちにも自分らしく生きていいのよと言えるような社会にしていくことに少しでも役にたてればと思っています。

【大賞・学生賞】

 もやもや女子大学生と中小企業をつなぐマッチングサービス 佐々木玲子さん 高原南さん

  自分の将来についてもやもやと漠然とした悩みを抱えている女子大生と現在人手不足に悩んでいる中小企業をマッチングすることでお互いの課題を解決しようという新しいキャリアサービスです。このプランは友人たちが就職に対して抱えている悩みをどうにかして解決したちという思いから生まれたもので、今後とももやもや女子大生をもっと元気づけたいという思いを胸に事業を実現することができるように頑張っていきたいと思っています。

【学長賞】

 本命チョコレートビジネスプラン 沓澤紀歩さん 内藤千怜さん

  バレンタインデーの翌日に大量に廃棄されるチョコレートの処分品があり、調べるとその原材料はガーナの農家が貧困に苦しみながら作っていました。秋田県ではくろささげの一種で天甲豆という伝統作物がありますが、高齢化などで栽培する農家は数少ないです。天甲豆にはポリフェノールが豊富に含まれておりカカオ豆の代替になると考え、試作品を地元の菓子店と開発しています。今後はボランティア精神を含めてガーナと繋がれる取り組みをしていきたいと思っています。

 みんなの授業共有&評価アプリ「MinMana LAB」 新井寿美伶さん

  私は学校生活を送る中で授業に出席する意義をあまり感じることができませんでした。また周りにもそのような生徒がたくさんいたことから、生徒がもっと授業に魅力を感じられるようになればいいと思いこの授業評価アプリを考えました。このコンテストを通じて教育についてもたくさん考える機会がありました。大学へ進学後も教育についてもっと深く学び、卒業後はその知識をいかして社会に貢献したいと思っています。

 ヤマゴパアプリ~週末を非日常にするサービス~ 星野百音さん

  山登りをしていて下山後私はイライラをすごく感じることがあり、それを解消しようと思いアプリを作りました。今後の抱負としては3つあります。1つめはこのアプリ作りの経験からファイナンスやマーケティングに興味を持ったので、大学でよりもっと勉強していきたい。2つめは学生が挑戦する機会を自分がもっと作っていけたらいいと思い団体のたちあげを手伝っています。その団体の実績をもっとのばしていきたい。3つめは個人的な目標ですが、アメリカとルワンダにいつか行けたらいいなと思っています。