ラジオパーソナリティ

一般社団法人
ヴォイス・オブ・フクシマ理事

2008年文理学部史学科卒

 

 

 

ラジオメディアに携わりまもなく9年目に突入しますが、その大半を東日本大震災後の福島の「今を伝える」という活動に費やしてきました。福島県民のインタビューアーカイブ活動や臨時災害FMの運営などを通して、いかに福島の人々の声を次の被災地への教訓とするかを考えてきました。

 

また現在は地域の小中学生と町の大人にインタビュー取材しラジオ番組を制作する「こどもラジオ放送局プロジェクト」を主宰しています。

 

私の大学時代はというと、アルバイトと海外旅行に明け暮れていましたので、いわゆる憧れのキャンパスライフのようなことはほとんど体験していません(笑)

世界遺産、特に神社仏閣・教会など宗教建築にとても興味があったので、友人らと東南アジアやヨーロッパに行くためにアルバイトをしてお金を貯めては海外で散財するということを繰り返していました。学内では史学科に所属、昭和史を専攻していましたが、今振り返ると、海外の多様な文化・歴史に触れながら太平洋戦争中の閉塞感に満ちた日本の歴史を学んだことで、自分の置かれた環境を客観的に見る目が養われたと思います。と同時に、多様な価値観を受け入れながらブレずに自分を保ち表現するという「自己表現力」や「発信力」を持つことの重要性を肌で感じ、それが今のラジオパーソナリティーとしての仕事に大いに影響していると思います。

ラジオパーソナリティーの仕事をしていると、取材やインタビューを通じて本当に色々な人と出会います。

ラジオというメディアの良いところは「対話型」「双方向性」。つまりコミュニケーションが取れるメディアであるということです。そういう中に日々身を置いていると、つくづくコミュニケーションの大切さを感じます。コミュニケーションは議論の第一歩。議論をするには自分の確かな意見や考えがなくてはなりません。東京女子大学の学生のみなさんにはぜひ、学生のうちに多種多様な人と交流を図り、多様な価値観を受け入れる度量の深さを身につけてください。そして、色々なものに振り回されない自分の「核」となるもの、つまり夢や目標です。東京女子大学のリベラル教育の中で、きっとブレない生き方を見つけることができると思います。

東京女子大学が創立100周年を迎えられたとのこと、おめでとうございます。これまでの「東女イズム」を継承し、次世代を担う女性たちの良き学びの場としてますます発展していくことを願っています。