三菱UFJリサーチ&コンサルティング
株式会社
政策研究事業本部 共生社会部 
主任研究員

1992年 文理学部社会学科卒業

 

 

 創立100周年おめでとうございます。記念となるサイトへのお声掛けをいただき、ありがとうございます。

 現在、シンクタンクに勤務し、女性・子ども・高齢者等の施策に関わる調査研究業務に携わっています。官公庁や自治体からの受託調査が中心で、その時々の政策課題をテーマに、アンケート調査やインタビュー調査等による実態や課題等の把握、新たな制度や仕組みを導入するにあたってのモデル的な事業実施、制度等の普及のための冊子作成やフォーラム・研修の開催等に取り組んでいます。特に、私自身は調査により重点をおいた取組を行っています。
 繁忙期はかなり忙しくなりますが、美味しいものを食べたり、観劇やコンサートにいくなどして、上手く気分転換するように心がけています。家族や友達とのおしゃべりも大切な時間です。

 原稿を書きながら大学時代を振り返り、まじめな学生ではなかったのですが、充実した授業がたくさんあったと、懐かしく当時を思い出しました。特に、社会学科の社会学コースでは調査実習があり、鳥取へ行ったことが印象に残っています。チームに分かれて、1軒1軒、地図を片手に、調査対象となった家を訪問して、ゼミで設計したアンケート調査票を届け、翌日に記入してもらった調査票を回収しにいくもので、高齢者をテーマとした調査でした。それを持ち帰り、皆で分担してデータ入力し、集計ソフトを回して結果の分析を行うという、調査の一連の作業を行いました。それが楽しかったことが、今の仕事を選んだ理由の一つでもあり、入社した当時は、これほど長く携わることになるとは思いませんでしたが、その延長線にあるような仕事を続けています。
 また、当時、学部共通で選択できる科目があり、生物や哲学などの授業も楽しかった思い出があります。専門科目だけでなく、様々な分野を学ぶ機会は、知見を広げたり、考え方などを深める上で、大切なものだったと感じます。

 女性を取り巻く環境は、大きく変化していますが、未だ変わらず課題となっていることも多々ある中、東京女子大学に期待される役割は大きいと感じます。これから先の100年も在学生、卒業生の拠り所として、社会全体にとっての大切な資源として活躍されますことを期待しております。