富士ゼロックスインターフィールド株式会社
代表取締役社長

1979年
文理学部社会学科卒業 (旧姓 伊東)

 

自分らしくいきいきと
社会に貢献するために

 

1979年東京女子大学を卒業した私は、当時から女性営業職を採用していた富士ゼロックス株式会社で社会人生活をスタートしました。

以来、足掛け40年間、周囲の環境に恵まれ同じ会社で、企業人・社会人・家庭人の役割を担ってきました
現在、仕事では、日本全国のお客様のビジネスを支え、SDGs(Sustainable Development Goals)達成への貢献を目指すeコマース事業を担当し、家庭では女子高校生の親です。

 

振り返ってみますと東京女子大学での様々な経験から、その後の私の人生観が形成されていることに気づきます。

特に思い出深いのは、卒業論文をご指導頂いた山本英治先生が引率して下さったネパールでのトレッキング(私にとっては卒業旅行)、点字友の会のサークル活動で点訳した受験参考書を使い、大学進学を果たされた女性との交流、中途視覚障がい者の方々への歩行訓練サポートです。
また、他大学合同のボランティア活動(乗鞍サマースクール)で、伴侶とめぐり逢う機会にも恵まれました。

 

それらの経験は、「自立した個人」を前提とした教育方針のもとService & Sacrificeの精神を体現するものであったと言えるかもしれません。大学で培った自立(自律)心と社会に役立ちたいという思いは、これからも私の生き方の基本となるものです。

企業人としてお客様・担当事業に貢献すること、社会人として地域社会に貢献すること、家庭人として育児・介護といった家庭的責任を果たすこと、この3つの側面は私という個人の中に統合されており、どれも大切です。
ワーク・ライフ・インテグレーションなのです。

 

これから社会人となられる在校生の皆さんへ、大切にして頂きたいことを三つお伝えしたいと思います。

1.自分に積極投資して、自身の価値を高めること
2.チャレンジの機会が巡ってきたら、取り越し苦労せずに、まずやってみること
3.家族、保護者から精神的に自立し、個人としての生活基盤を確立すること

 

人生100年時代と言われるようになりました。家庭人としての責任を果たしながら、社会人・企業人としても、自分らしく生き生きと世の中に貢献してゆくことが、皆さんの自己表現であり存在証明であると思います。

そして東京女子大学には次の100年も時代を担う人材を輩出する母体であり続けて頂きますことを切に願っております。